私の宝物、子供

長女4歳5ヶ月、長男2歳8ヶ月、次女10ヶ月

長女はブラジルで1年半幼稚園に通った後アメリカへ来てすぐに現地のプレスクールに入りました。朝の3時間だけ預かってもらうんですが先生も周りの子供も英語を話す環境です。最初二週間ほどが過ぎた頃先生に「家庭でもっと英語で話してください」と言われました。先生が英語で話しかけても反応が返ってこないから、ということでしたがでもたかだか二週間ですよ。ただでさえ環境が変わったばかりの4歳の娘にそれ以上のことを強要するのはやっぱり避けたかったので私はとにかく見守ることにしました。

それから一ヶ月ほど経って娘を学校に迎えに行ったある日、「今日は素晴らしかったわ」とものすごく褒められた日があり、その後もよく「英語もすごく速いペースで覚えているし素晴らしいわ」という声をかけられることが増えました。

嬉しいです。自分のことのように嬉しい。それに頑張っている娘がとっても愛おしい。表現方法がうまくわからないだけできっと「ツラい」って感じることもあるはずです。子供だって立派に感情は持ってるんです。それでも大人のように友達に愚痴ったり文字に起こしてネットに書き込んだりするわけでもなく、疑問を持つことすらないかもしれない、そんな中で必死に日々生きている姿は儚くも力強いと感じます。

3人の子供のうち唯一の男の子の2歳児は本当にやんちゃで、でも知らない人の前ではちょっと大人しくなっちゃうはにかみ屋。愛嬌があっていたずらっ子ででも「ごめん、、」って小声で言う姿が愛くるしくて、私のちっちゃい最高の彼氏です。ブラジルではお姉ちゃんが通う幼稚園に行きだして半年、そこからアメリカへ来て本当はこっちでもプレスクールやデイケアへ入れてお友達と遊ばせてやりたかったんですが、アメリカのデイケアがなかなか軽い気持ちで入れられるほど良心的でないことが主な原因で息子は今学校(幼稚園)には行っていません。

最初はそのことで結構悩みましたが、こちらの「デイケア」というのがそもそも日本の保育園に当たるもので両親が仕事をしていて子供を見てやれない場合に預ける場なので、一日家で一緒にいてあげられるならそれも貴重な時間だと思い悩むのは止めました。それでもブラジルで学校に通い出してわけがわからないなりにも先生になついたり周りの子供と遊んでいたり学校で作った作品を見たりお遊戯会で楽しそうに踊っている姿を思い出したり、息子の口から「僕の学校、、」というようなワードを聞くと何か胸がざわついて苦しくなります。

一番下の娘は寝返りやずり這いをし出すのが上二人と比べて早いかなぁと思っていたんですがその後全くお座りをしようとせず、ハイハイをする前につかまり立ちを完成させてアメリカに来た月齢8ヶ月の時点でもまだお座りとハイハイをしていませんでした。でもそこから間もなくこちらのアパートのカーペットが膝に優しいのかすぐにハイハイをし出し、お座りも上手にできるようになり今では伝い歩きもするしソファによじ登るしで、もう間もなく歩き出しそうな目が話せない10ヶ月の可愛い盛りです。

お兄ちゃんとお姉ちゃんという最高の遊び相手がいるので時に度が過ぎて泣かされていますが、たくましく育っていくでしょう。

目まぐるしく成長している長女、まだあるあどけなさが可愛らしい長男、その笑顔だけで周りを幸福にできる次女、、3人ともあっという間に大きくなってしまって、もちろんこの先まだまだ子育ては終わりませんが今のこのしっちゃかめっちゃかな「チビ3人」と一緒にいられる時間は限られてる。どんどん大きくなっていくんだなぁ、、と思うとなんだか切ないですね。

不思議です。子供の成長は嬉しい。だけどこんなふうに切なく寂しいものなんですね。親になってみて初めて子の結婚式での親の涙の意味がわかりました。幼稚園のお遊戯会でも簡単に涙腺が緩むんですもん。結婚式なんて本当に感慨深いんでしょうね。

と言う私は結婚式は挙げていませんが、たとえ式がなかったとしても子が成長して大人になって親から離れ、その後どんな人生を歩んでいくかというのは親にとって本当に、、なんて言うんでしょう、、子供が幸せになることが本当に最高の親孝行なんだって今の私にはよーくわかります。

片付けても片付けてもおもちゃでちらかる部屋、便器の中に手を突っ込んで遊んでいる娘、トイレットペーパーでぐちゃぐちゃのトイレ、お兄ちゃんとお姉ちゃんの喧嘩、おしっこが間に合わなくてびっしょりになった床、一人じゃ全然食べてくれない食事の用意、お菓子やパンの食べかすだらけのテーブルの下、部屋を掃除していると出てくる食べかけのパンのかけら、タンスの中に紛れ込んでる汚れたシャツ、パスワード誤入力が続いてロックがかかったパソコンやケータイ、、、

どれもカウントダウン始まってるんですね。

私の当たり前の日常ですが、これももう終りが近付いてるんですね。きっと寂しくなるんでしょうね。イライラして子供にぶつかってしまったことを思い出して涙を流すんでしょうね。

子供は本当に宝物です。

少し外に気が向くと「あ、もっと自分も輝かなくちゃ」なんて思います。でもそうやって外ばっか向いてると子供なんて育ててられない。家庭を守れない。

子供を育てるって本当に大変なこと。自分にできるのかな、って不安はたくさんあった。けど意外とできた。っていうか私をこういう気にしてくれるくらい子供たちが可愛いから。ただそれだけ。別に義務だとも思ってないから手抜くとこは思いっきり抜くし、全然完璧じゃないから失敗もするしイライラして怒鳴ったり泣いたりすることもあるけど、やっぱ子供がどうしようもなく可愛い、ってとこにすぐに戻ってくるから毎日続けられる。

子供たちの笑顔や「ママ大好き」の一言で私の心は一瞬で満たされて輝く。

でもその子供たちが大好きなママが元気で幸せに輝き続けることも彼らにとってきっとプラスになっていくだろうと思うので、私も子供たちと同じように夢を持っていつまでも挑戦し続けたいなぁと思います。

その姿を見て何かを学んで欲しい。

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